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ザ・ベビーシッターのJIZEのレビュー・感想・評価

ザ・ベビーシッター(2016年製作の映画)
3.9
"親切な美人ベビーシッターが実は悪魔崇拝の信奉者だった…"もので中盤以降がホラー版「ホームアローン」という呼称にも納得。遅まきながら鑑賞したが要は血や残酷行為が表立って作用してる中でもコメディへ昇華させた世界観がある。中盤で儀式を覗き見た少年がカルト集団との籠城戦から策を興じて成長をベースに描かれる。少年が悪いオトナたちの想像を絶する世界へ飛び込み内側から飛翔していく。

美男美女の若者たちが敵という構図は逆接的で説得味に欠けるのだが残虐を笑いに特化させた雰囲気はうまい。特に家周辺の地形利用や警官がガキ連中に翻弄されああなる顛末も。敵の主体がベビーシッターという設定をもう少し膨らませて主題へ組み込んでも楽しめた気がしたが振り切ったスプラッタ描写や若者の軽い言動がエスカレートしてく過程は見応えがある。近年ネフリ企画枠では高水準の作品だ。
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