平和なくしてエッチなし!な話
おそらくこの映画の内容をちゃんと理解出来た人は日本人にはほぼいないと思う
その理由は4つあって、
・ギリシャの喜劇を知らない
・米国の問題を知らない
・シカゴの問題も知らない
・問題自体知らない
なので、そもそもとしてスパイクリーが何を訴えたかったのか分かりにくく、なおかつ彼の手法であるアップダウンの激しい脚本や撮り方に「あまり面白くない」という感想を抱いた人も少なくないと思う
ただ、この映画は、ご当地問題の話ではなく、単純に「平和を望むお話」と考えると非常に分かりやすく親しみやすい映画なる
実際に、ジョンキューザックが演じた神父が発した内容に「見て見ぬフリをするな」というものがある
今作はあくまで舞台をシカゴに限定した話だけど、スパイクはそれ以前からも黒人差別をはじめとした人種問題、貧困、銃社会のメッセージを送っていた
少なくとも80年代から彼は、「見て見ぬフリを続ける人」「声をあげない人」に対しても常に「wake up」を掲げていた
なので、今作はシカゴの問題提起ではなく、シカゴの問題を舞台にした従来と同様なメッセージ映画なんです
(世界中でデモが起きてるシーンがあるのもそういうことですよね)
そして、それをこんなにもかっこよく、ブラックカルチャーたっぷりに、セクシーで、面白く、時にバカバカしく、そして伝えるところはズッシリと伝える
最高のスパイクムービーでした