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ヒーローマニア 生活のhabatapanのレビュー・感想・評価

ヒーローマニア 生活(2016年製作の映画)
2.5

某トークライブで監督の豊島さんと脚本の継田さんのお話を聞く機会がありましたが、お二人がいかに原作者の福満しげゆきさんのファンなのか伝わってきて、とても好感が持てました。

それだけに本編始まって5分で『だ、だめだ、これ以上観たくない!帰りたい!最後まで観たらきっと不平不満が溢れ出してしまう』と思いましたが、腹を決めて、最後まで観賞しました。

この作品は始めに企画が立ち上がってから完成まで5年以上かかったとのことで、途中様々な障害があったのだと思います。

色々な大人の事情と事情がぶつかりあって、その妥協点を模索する中で『こんなぬるい感じにしか出来ないなら映画化する意味無いよ!』なんて葛藤はあったでしょう。
『いや、それでも福満しげゆきの「生活」を映画にしたい!』と言う心意気だけで、作った!アツい!
その製作陣の姿勢に心から拍手を送りたいです。
もちろん、全部想像ですけど。

『キックアス』の名がよくあがるけど、どっちかというとジェームズ・ガンの『スーパー!』じゃないかな。(あれは復讐メインですが)
このキャストであれぐらい振り切れてたら、素晴らしいカルト映画になったのでは。
ただその場合、オジさんは片岡鶴太郎じゃなくて、ベンガルでしょう〜

それにしても、純粋に撮りたい映画を撮りたい様に撮るって難しいんですね。
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