このレビューはネタバレを含みます
「変な正義感に基づく自警は、安易に暴走しますよ」という理念を示したいのだと思う。理念は面白いし、普遍的で良いのだが、そのエンタメ化には失敗しているなと感じた。
端的に言えば、はちゃめちゃすぎてツマラナイ。
ただ、一点興味深かったところがある。それは「暴走した自警」が崩壊した後に再び「変な正義感に基づく自警」が蘇り、かつそれが礼賛されるかのようにして映画が幕を閉じたことである。もう一度暴走してしまうような雰囲気など微塵も感じさせず。
(補足すると、「コンビニの不良たちにきちんと注意する」という常識的な「正義感あふれる行為」もきちんと礼賛されている)