きりん

マジカル・ガールのきりんのレビュー・感想・評価

マジカル・ガール(2014年製作の映画)
4.0
白血病で余命わずかな12歳の少女アリシアは日本のアニメである「魔法少女ユキコ」の大ファン🪄👗コスチュームを着て踊りたいという願いを叶えるために元教師で失業中の父親ルイス(ルイス・ベルメホ)が手に入れようと奔走する話💶


いきなり長山洋子の“春はSA-RA SA-RA”🎶の音楽と共に踊るアリシアに度肝を抜かれる🤣かなりシュールww
それもそのはずでカルロス・ベルムト監督は元々漫画家で大の日本好き。劇中にも盆栽や浴衣、侍アニメなど日本文化が垣間見える。

父親ルイスが金を工面しようとする中 出会うこととなる心に闇を抱えたバルバラ(バルバラ・レニー)と刑務所上がりの元数学教師ダミアン(ホセ・サクリスタン)を巻き込んでいく展開に。

想像していたのとは全然違う映画だった。
娘の願いを叶えるために努力する父親、家族愛的なの想像してたら頭かち割られます🤯
魔法少女と言うと私の世代だとクリィミーマミとかセーラームーンあたりになるのかな🪄︎︎✨本作は間違いなく「まどマギ」に影響受けていると思われる。

出会い方の癖も強い🤣ゲロを頭からかけられてそのままおせっせってww 闇が過ぎるぞ。

完成間近のジグソーパズルのひとつ欠けたピースのようにどの登場人物もなにか欠けているようにも思える。それを補うと共に負の連鎖。関係なかった人物が繋がっていく。

世界・悪魔・肉
バルバラの身体の秘密
トカゲの部屋🦎
ダミアンの過去etc…

全く説明がなく想像するしかないのだが不思議な魅力に取り憑かれる。これは観る人を選びそう🫠 決して難解ということではないが説明がない分考察は捗りそうな作品です。間が長いのも特徴的かも。

冒頭の過去の学校でのやり取りが見事に回収されるラストはとてもセンス良い✨悲劇的で胸糞でありながらも愛を感じてしまった。
今後も注目したい監督さんです✨


ところで
魔法少女とは誰のことなのか……🪄︎︎✨
アリシアが煙草を吸いたい等のわがままを言うかと思えば、ラジオへ投稿した心うち。
願いと代償…皮肉……

そのうち きりんは 考えるのをやめた。
きりん

きりん