SatoKenji

マジカル・ガールのSatoKenjiのネタバレレビュー・内容・結末

マジカル・ガール(2014年製作の映画)
4.5

このレビューはネタバレを含みます

掘り出し物、出ました!

全くもって予測不能な展開。
白血病の少女が抱いた、
「魔法少女ユキコ(架空)のドレスが着たい!」
と言う願いが、最初はゆっくりと、
次第にスピードを上げ転がりに転がってゆく。
どこまで転がってくんだー!?

っと、はいここまでぇー!

以下ネタバレ含みます。







最後の方までどんな映画なのか
掴めずにいたんですが、
バルバラが病室である嘘をついた瞬間、
あ、そうか!!と。
冒頭の足算についての話と繋がって、
あ、そうか!!と。
だから、マドマギなのか!!と。
飲み込みきれず引っ掛かってたものが、
スーゥゥ…っと、胃の府に落ちました。

願いと呪い、希望と絶望は差し引き0。
なるほどね!
だったら最初の計算は引算のが
良かったんじゃねーか!なんて思ったり。

この映画の中のルールでは
質的な価値や評価は無意味で、
何もかもが量的に判断されてしまう。
アバンタイトルの足算の話と、
序盤の量り売りの本屋が
実は明確にそれを宣言している事に
後から気付かされる構成の妙。
イエス!映画!、って感じですな!

ルイスが文学の先生で
ダミアンが数学の先生ってのも
分かりやすい対比になっていたのね。

あの時ルイスがラジオを聞いていれば…

最後に映画と全く関係無いですが、
このアプリの評価、小数点以下は
考えない事にしました。
面倒臭い!
SatoKenji

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