(記録用)ネタバレが勿体無いのでぼかして書く。
失業中の父親が余命幾ばくの愛娘の為にジャパンのマジカルガールのバカ高いコスチュームを手に入れようとする話。
細かい描写が繋がりを生んでいて、後でナルホド!と気付かされる。芸が細かいね。
また、あえて詳しく説明されないシーンが多く「観て行くと後に解る」 or「 何となく察する」。だから余韻がすごい。あの二度目のセーフワードのシーンとか、封筒の中身が不吉感を駆り立てる。
終盤、『彼女』の目ヂカラが強い。あの時彼女は確かにマジカルガールだったのかもしれないけれど、残念、もう一人の『彼女』の方がウワテだった。
序盤でバルバラの飲んでいた酒の名前とか、その他日本を意識した小ネタがちらほらしてて面白い。
あとこれ、突っ込むべきでは無いんだろうけど…どうしても日本の魔法少女アニメならコスプレ衣装くらいAmazonとかで簡単に手に入るじゃろと思ってしまう…。無かったとしても、知人に手作りを手伝ってもらうとかサ…。お父さん、アニメ知らないにしても焦燥感に駆られていたとしても、もう少しリサーチをだなぁ…。
でもこうして考えると、そういったリサーチ不足もこの話も、娘とのディスコミュニケーションが生んだ結果であると考えれば妥当か、と思う。あのラジオ然り、Amazon然り。大事なものは余命の向こうの娘ではなく、目の前にいる娘だったのだ。