パッケージで気になって借りた映画だが、想像していた内容と結構違っていた。
基本静かでBGMがなく、暗い雰囲気の映画化だった。その独特な空気の中に、あえて明言せず、観客に想像させるとうことをフルに活用させている。
結局ダミアンとバルバラってどういう関係だったんだろ…?
トカゲの部屋ってなんだろう…?
なんでダミアンはあのような行動をしたんだろ…?
見終わった時は疑問で一杯だった。
しかしプレイを止めるフレーズの手紙が白紙だったり、見えないけれどそことなく匂わせることで想像力をかきたてた。
どこかの考察に「バルバラとアリシア魔女による使い魔の闘い」っていうのが妙なしっくりきた…笑
お父さんとただ一緒に居たかった女と、余命わずかな娘を喜ばせようと非行に走ってまでお金を集めようとする父。そのすれ違いがこんな悲劇を産んだんだろうな。でもなぜアリシアはドレスをもらって居ながら、それをリビングに放置したり、部屋で泣いていたりしてたのだろうか?高いということを知っていて買ってくれた父への申し訳ない気持ち?それともなぜ杖も一緒じゃないかという残念さ…?後者だったらやだな…
作品中に出てくるバルバラの額のキズがヒンディーの女性のものに似ていたのでどういう意味なのかと調べてみたらあれ既婚女性なおかつ夫が存命中に付けるものだそうです。つまりバルバラは結婚指輪を外しながらも、夫がいるということを踏まえて売春のような事をしているということの表れなのかな…?と深読みして見たり。
トカゲの部屋についても気になって調べて見たがトカゲには「幸運、裕福、再生、破壊、勇気」とたくさんの意味がありすぎてよくわからなかった…。
アリシアが部屋でお父さんを待っていた姿が本当に悲しかった。お父さんを驚かせたかったんだろうな…「ありがとう!」って言いたかったのかな?ダミアンをじっと見つめるアリシアの勇気は日本の魔法少女に通ずるものを感じた、結末はともかく…
結論としてはいろいろ考えさせられるような映画だった。見えないところを想像で補い、見る人によっては違った解釈があるのではないだろうか?