パエリア太郎

マジカル・ガールのパエリア太郎のレビュー・感想・評価

マジカル・ガール(2014年製作の映画)
4.2
プリキュアになるための代償。

びっくらこきましたよ。
タイトルからキューティーブロンド的な話だったりキック・アス的な何かを期待してたんですけど、全然違う!!

息子がカードゲームにはまって多額のカードをせびられたり、土日にカードのイベント?に参加したりと、愛する子供のために犠牲を払ってる知人がいるんですが、まぁこの映画もそんな話なのですが、そんな幸せな話ではなかったです。

まず、序盤の親子の話で心臓グワングワンにされました。少女がつけていた夢ノートを見た時にoh No!って言いましたね。僕ははっきりと。

話に掴まされたのは勿論ですが
僕が映画オンチなのか良い作品を知らないのか、あまりにもこの映画、映像作品としてよく出来すぎてると思うんですよね!!
あっぱれ!!
話のスタートと着地が綺麗に対になってるのは勿論
マジカル・ガールに憧れる少女とかつてマジカル・ガールに憧れていた既婚女性。そして多分恐らく、その女性が起こしたさり気ない魔法。
よく、伏線の回収がうまいって褒め言葉あるじゃないですか、勿論見てて気持ちがいいですよ。
この映画、伏線を伏線とも思わせない程のさり気なさと、語ることをしないけど感じれる気持ちの奥行き、出来事のマージンとでもいいますか、まぁ見事ですよね!!
大人っすなー!!大人ですなー!!
マジカル・ガールってタイトルから想像出来ないアダルトな映画!!

僕は本当に感心してしまいました。
でも僕は芸術のわからないガキんちょなんで思いました。
そんな終わり方ないよ!!!!
あと、部屋で何があったか見せてよ!!!
パエリア太郎

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