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マジカル・ガールのkirinのレビュー・感想・評価

マジカル・ガール(2014年製作の映画)
3.8
なんとレビューしにくい作品を観てしまった。観賞後に色んな方々の考察を読まずにはいられなかった。

監督さんとじっくり話をしたいと思った。

日本アニメ魔法少女が大好きな白血病の余命短い少女。

失業中でお金ない父親。

闇持ちのバルバラ。

バルバラの元数学教師の老人。

出会うはずもなかったそれぞれ4人が少女の「願い」がきっかけで掛け違いを繰り返し巡り会う。その巡り会いは「答え」なのか、「マジカル」なのか。

2+2=4 どうあがいても必ず「4」になるこの「答え」だけがたった1つの真実。
だがこの作品はどうだろう。
観る者全ての考えが「答え」だと思う。
たった1つではなく無数にある「答え」たった1つが真実ならこのストーリー、物語自体が存在しないのではないか?

いやいや。こんなにも疑問を投げられて放置プレイ連発映画は初めてかもしれません。笑 ですが決して投げっぱなしではなくちょいちょいヒントも添えてくれている所も凄く良かったです。
これだけ与えてあげるからあとは自分で考えてね❤️的な。笑

ジャケットで私勝手にコスプレ少女が眉間流血女とサイコパスバトルでもするのかな?と勝手に「エスター」的な?と、妄想を抱いていただけに衝撃は凄まじかったです。∑(゚Д゚)

園子温さんが絶賛するのは納得。笑
こういう雰囲気大好きそうですよね、園子温さん。笑

とにかく私は「まどか☆マギカ」がチラチラ浮かんでくるような雰囲気と構成のような感じはしました。

良い意味でこんなにもスッキリしない、後ろ髪引っ張られる作品は初めてでした。

脳裏に焼きつくシーンも多々。
観賞後に語り合うにはピッタリな作品でした。
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