buchi

ビニー/信じる男のbuchiのレビュー・感想・評価

ビニー/信じる男(2015年製作の映画)
4.6
本当はすべて単純なこと。
結果が、すべての単純なこと。
皆が言う「それはそんな単純なことじゃない」そんなウソは嫌いだと語る主人公。
事故により脊椎を損傷したボクシングチャンピオン。頭にボルトが刺さる拷問器具のようなハローで頭を支えられ、歩くのさえ困難と宣告される。そこから始まる無謀すぎる狂気の復帰劇

自らを信じ、諦めず結果を得られば、それは美談となりうるだろう。諦めきらず結果がともなわない夢はリスキーで無様で惨めだ。
諦めるか否かを決めるのは、ただ後悔するか?しないか?

本当は単純。それは殴り合い強い者を決めるボクシングの本質をいい表す。
ただ結果を摑みとる。結果で黙らせる。己の拳で。
自分を信じ続ける、その信念の力強さに、生き様に心を打たれ、熱くなる。
buchi

buchi