あゆぞう

イーストサイド・寿司のあゆぞうのレビュー・感想・評価

イーストサイド・寿司(2014年製作の映画)
4.0
ときどき転がってるアマゾンプライムの掘り出し物

舞台はカリフォルニア州オークランド(あのフルートベール駅がある街)

メキシコにルーツを持つシングルマザーの物語

主人公であるフアナが、家族との暮らし、人としての権利を脅かすさまざまな物と向き合っていく

ラテン系の彼女と寿司職人という独特の文化を持つ世界とのぶつかりあいが主として描かれるのだけれど、治安の悪さ、マイノリティであることといった生きづらさのディテールがそこかしこに散りばれられている

例えば日本で起きた例のあおり運転からの暴行、ドライブレコーダー映像のドキュメンタリー性、視覚のインパクトもあいまって大騒ぎになっているけれど、街角でフアナを見舞った出来事はこれより多くを人から奪う行為だと思える

これが(ありふれた)アメリカの風景だということが切実に迫ってきた

などなど、色々と考えさせられるというか考えなきゃいけないと思う良作

日本文化、日本人(設定のキャスト)を描いた作品にありがちなツッコミどころもなく、しっかりと練り込まれた脚本も秀逸

料理映画としても「シェフ 三つ星フードトラックはじめました」級に楽しめた

とりあえず寿司とメキシコ料理が食べたくなる

Go on. It won't kill you right away.
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