スランバー・パーティー大虐殺のHamanのレビュー・感想・評価

パジャマパーティーを殺人鬼に襲われるだけ。飾り気のないストーリーは数多ある80'sスラッシャーの中でも究極的にシンプルな気がする。だのにめちゃ面白い。ショックシーンに置けるゴア描写の仕事人的な手腕もさることながら、凡庸な背格好の男がマスクを被るでも悪夢で襲うでもなく真顔でキルカウントを稼ぐ姿が異様に映る。スラッシャームーヴメントの中で脚本も殺人鬼もシンプル過ぎるが故に逆転現象が起きてる。
毒牙にかかる被害者の命は綿菓子のように軽いのにファイナルガール達による決死の反撃はちゃんと人を殺めることの重みが感じられる「最後の一撃は、せつない。」方式でそこも超よかった。