囚人13号

ライド・ロンサムの囚人13号のレビュー・感想・評価

ライド・ロンサム(1959年製作の映画)
5.0
西部劇のうち余裕で十指に入る神映画。冒頭の圧倒的不利から心理戦を制して悪党を黙らせるスコット、その後ライフルを突きつけられたりラストの決闘においても暴力に先立って心理戦が繰り広げられるが、既にその時点で勝者は決まってる。
多数の男性に囲まれる未亡人も年の離れたヒロインなのでスコットとは恋愛関係には発展せず、ただ彼の残酷な過去はカレン・スティールの勝気な性格によって明かされ「賞金稼ぎ」の名目で上塗りされていた復讐の主題が暴かれる。

縛り首の木でなされた衝撃の告白からそこが最終決戦の場となり、銃声と首吊りを掛け合わせた神憑り的な即興装置が登場する。最後に燃やされる木からズームアウトしていくカメラ!間違いなくベティカーの最高傑作
囚人13号

囚人13号