異種族遭遇ジュブナエル作品!
恐竜と少年のリアルな楽しさがきっちり描かれた作品で、某青ダヌキの映画を思い返されるが、だいぶ毛色が違う。
まず、前提に舞台設定として豊かな南の国の自然とそこで精神的に豊かな暮らしをする事が映し出され、海の質感が憧れる。
そこに、この現代に生き残っていた首長竜の子供が現れる。
前半の生育の流れは見事で、リアルを追求した描写と自然に対する敬意が美しい。
実際の成長に合わせての描写の細かさや理念が良い。そして何より主人公の父親のあの心地よい生活が良い。あれはとても痛みを知っている理想的な父親像だ。
そこから、後半のパートに入るが、ここから物語がややブレる。戦闘パートは物語として必要なのかも知れないが、此処は正直凡庸だ。(ただ、その目的がただの希少生物の奪い合いではなく、証拠隠滅と核実験にあるのはなんともハードだ)
ラストは圧巻のシーンで心地よい終わり方をするが、強引にまとめた感は否めない。
前半がとても良かったが、後半になるにつれて、やや失速した感覚はある。
ただ、よく出来たジュブナエル作品ではあるとは思うが、残念ながら視聴方法が大人の事情でかなり厄介なのが、残念。