就職活動中の娘の不採用に山のようなあんまんを賭ける母役の淡島千景、旅先で怪我をし心配して長野へやってきた娘が見るのは若い男の学生と花札している、スキー用の黄色いニット帽お似合いです。小百合の意中の浜田光夫をあのひと臭いと言ったりしててほんと最高。手紙でもお正月の集まりでも会社を辞めたことを武勇伝にしてしまう、川地民夫にあまり関わりもないというか山本陽子との関係に気付いてすらいなさそうなのに偉そうなことたれて、お見合いしようとした浜田光夫に引導を渡す小百合、でもほんとはか弱いわたしもしっかりアピール。小百合の気質に合わない人は出てきても意地悪い人間ではないから小百合の小狡さがいっそう際立つ。細川ちか子も宇野重吉もなんだかんだで優しいし、暮らしの友社で働きたい!たわしの買い出ししたい。