千葉真一原案・主演の、延々と地雷を撤去し続ける映画。

某ハードオフでVHSを見つけた時は、軍服を着た千葉真一と「この千葉チャンを待っていた。」の煽りに期待を膨らませていたが、開始早々のひどくチープなタイトルテロップに不安が高まり、そして期待は見事に吹き飛ばされた。

元傭兵で地雷撤去のエキスパート（千葉真一）がタイで家族旅行をしていたら、政府軍と反政府ゲリラの争いに巻き込まれ、家族を人質に取られて仕方なく、延々と地雷原で地雷を撤去し続ける…
そんな作品。

メインの地雷撤去が地味だし、敵がクズ過ぎて胸糞悪いし、本当に根気のいる鑑賞となり、自分も劇中で人質にされているような気分だった。

千葉真一ファンと忍耐力に自信のある方は是非。

娘の演技指導以外真剣に面白かった

敵が主人公に対してあまりにも容赦ないところが好き。コマンドーや96時間のような、人質に取られた家族のためにお父さんが頑張る系ハリウッドエンタメアクションに対する痛烈なアンチテーゼのように感じる。実際問題、本物の戦場であの状況になれば、ああいうことは平気で行われるのであろうから、ある意味リアルな描写と言える。閃光のハサウェイくらい画面が暗くてよく分からないシーンがあったのが残念だが、埋もれているのが惜しく感じる作品。小島秀夫はこれ見てメタルギア作ったんやなあ。