原題は「45years」だが邦題の方が物語を捉えている気がする。音の使い方が素晴らしく、さざなみのように妻を苛むノイズの感覚は劇場で体感すべきものだろう。そんな“さざなみ”に苦しむ妻に気付けない夫。そんな積み重なりが最後の最後で小さな爆発を起こすラストは必見。
叫びもBGMもない中、妻役の何か静かに鬼気迫るものを感じさせる演技も素晴らしかった。静かに始まる日常の崩壊に怯えるかのような怒りを微細な表情の変化だけでこれでもかとぶつけてくる。
でも……
でも……
退屈だった!!!!理性で良い映画だとわかっても心が納得してくれん!!!!!
ま、観に行った俺が悪いんだけどさ!!!!