とうがらし

ある夏の記録のとうがらしのレビュー・感想・評価

ある夏の記録(1961年製作の映画)
3.8
1960年、まだ戦前の記憶が脳裏に生々しく残るパリ。
文化人類学者のジャン・ルーシュと、社会学者で哲学者のエドガール・モランは、ある実験を行う。
「あなたは、幸せですか?」
と、若い女性2人に街頭インタビューをさせるのだ。
そこから、テーマは転々と転がる。
実験協力者にとっては、フィクションであり、実験と知らずに彼らと交流した人にとってはドキュメンタリー。
作為のないもの(真実)を撮ろうとする作為的実験。
”映画を作る”という行為そのものの虚構性があぶり出される。
最も有名なシネマ・ヴェリテの一つ。

https://www.youtube.com/watch?v=Pxk-fg771r8
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