祭祀「イザイホー」は途絶えても、久高の祈りは続いていく 琉球開闢以来の神の島である久高島の“今”を撮り続けた大重潤一郎の集大成 昔から久高島では男は海人女は神人と定められて生きてきた。 そして月の満ち欠けにもとづいた旧暦の暦に沿って漁や祭祀が行われてきた。 琉球王朝時代以降「神の島」と呼ばれてきた久高島では12年に一度の午年神女の継承式であるイザイホーが行われてきた。 しかしイザイホーは1978年を最後に後継者不足のため途絶えた。 イザイホーは途絶えたけれど地下水脈は流れ続けている。 これは2002年から2014年までの12年間その地下水脈の流れを見続けてきた記録である。