ジャケや予告の印象から、下世話かつ汚れなカメラマンを演る福山雅治さんからは隠し切れない色気が滲み出ちゃって、その魅力とコメディさが併せ持つ世界観が、なんとも笑える監督お得意のおしゃポップな作品に仕上がっているのだろうﾟ･*:.｡❁…と、勝手に想像していたら… なんなんですか、これは！（笑）（笑）めちゃめちゃ怖いじゃないですか!!! …という…まず、とにかく、驚いた。いや、大根臭はそこかしこに漂っているので間違い無くこれは大根監督作品と理解しているのですが、昔ジュラシックパークがわくわく冒険ものだと思って観たらホラーだったように、（ジュラシックパーク、私の中ではホラー並の恐怖だったのです、すみません。笑）バリウムは飲む時絶対げっぷしちゃダメなんだよ！とビビらされていたけど、そんなことより宇宙空間か！ってくらいぐるぐる回らされることの方が恐怖だったのに誰もそこは教えてくれなかったのを体験して初めて知った時のような怖さ！
リリーさん、白石監督｢凶悪｣に匹敵する怪演ぷり。ハワイでナンパした女子大生がすっげぇブスだったというくだり以外、リリーさんから笑える要素は無かった。登場時からやべぇヤツ感漂い、フラグはたくさん立っていたけど、それを遥かに超越してきた。
福山雅治さん、しつこいほど多い下ネタも、そのくらいやらないと福山雅治を汚せなかったのかなと解釈。お腹いっぱいなくらい充分に下品でした。
また二人の濡れ場では、のびのピンクの髪の毛とブルーの下着、朝の光（これがまた大根さんらしい！）が肌を綺麗に、配色も可愛らしくて画面いっぱいに美しかった。全部脱がなくても、ふみちゃんのそのスタイルの良さから充分にドキドキさせられた。
トータルとしては、主演二人を食う怪演が過ぎるリリーさんの映画でしたね！（褒めている。）私のように大根さん＝おしゃポップコメディと思っていると痛い目みますので、注意が必要です。笑
あ、それと。冒頭、神宮球場前で張り込みをしている時に流れていた試合結果のラジオ。ホームランを打った四番の選手を｢フクヤマ｣としているところに、監督の粋を感じました。
