写真週刊誌「SCOOP!」に所属し、数々のスクープ写真を撮ってきたカメラマンの都城静。しかし、今ではギャンブルに溺れている上に借金に追われつつ、フリーランスのパパラッチとして生活していた。そんな中、「SCOOP!」に配属されてきた新人記者・行川野火とタッグを組むことに。情報屋のチャラ源からのネタと場数を踏んできて培ったベテランならではの勘を武器に次々とスクープをものにする静たちだったが、やがて大きな事件に関わることになる。
ラストに静が撮影した写真が少し納得行かない。最後の写真は自分を撮ろうとする野火の姿を捉えるべきだろう。それが彼女が一人前の記者となった姿となるからだ。
そう考えると唐突な恋愛描写、しかもめちゃめちゃキレイなSEXはあの映画には合わなかったように思う。ジェームズ・ボンド的に一夜限りのSEXとかだったら似合っているけれど、普通に純愛に至る経緯がちょっとわからないし、あの映画には合わないように思った。
福山雅治も挑戦的な配役ではあるけれど、やっぱりイケメンというところは捨ててくれないんだよなあ。一方でリリー・フランキーはやはり凄まじい。とはいえ、展開として彼がラリって人殺しするなんていうのは唐突すぎるし、まだ別の事件を追っていて殺されたといった展開のほうが飲み込めたと思う。
花火使っての撮影や逃亡、完全に公務執行妨害しながらの取材など、画的にはおもしろいけど流石にファンタジックで乗り切れない部分も多くあった。全体的にアイデア先行でつなげました感が否めないし、汚い世界のように見せかけて実は清潔な感情に満たされている。
