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SCOOP!のnaoズfirmのレビュー・感想・評価

SCOOP!(2016年製作の映画)
3.5

ジャーナリスト魂🎬

ストーリーは芸能スキャンダル担当の主人公とその見習いとなった新人女性記者が互いに衝突を繰り返しながらもスクープを連発していく姿を描いた作品でした。ジャーナリストとは新聞、雑誌など、あらゆるメディアに報道用の記事や素材を提供する人、または職業のことを指します。芸能・事件・グラビアなど一早く私たちに真偽問わず情報を与えてくれます。真偽問わずという部分では、印象が大きく変わるなど私たちに大きな影響を与えます。記事にされたことで人生が180°変わる人も多いです正義の名のもとに激写される芸能スキャンダルの数々ありますが、人を喰い物のようにする。彼らはゴキブリ以下、ドブネズミ以下などと揶揄される事が多いです。正直仕事に優劣の差はないし、このゲスな仕事に文句を垂れながらも邁進し、闘い、確実な成果を勝ち取っているジャーナリストの姿は間違いなく光り輝いていると思いました。

エンターテイメントとして見たら、最高に面白い作品です。猥雑できらびやかな都心の繁華街で芸能人を追っかけ、様々な技を駆使して、一撃必殺のヒットアンドアウェイでスクープ写真をゲットしていく。そのスピード感とスリルはリアリティ満点で非常に楽しめました。政治家とのパパラッチばりのカーチェイスもよく撮りましたね。また、主人公が最期に撮らせた人生をかけた一枚となった写真が、自らの不慮の死を遂げる決定的瞬間だったという、不条理さ満点でドラマチックなラストも、一種裏稼業的な職業を極めてきた男の最期を象徴するようで良かったです。今作は行き過ぎた報道写真の倫理性、社会的意義や功罪などについてのメッセージはありません。作品にアートなものや芸術性、深い意義を求める人には物足りないかもしれません。否定も肯定もせずリアルに報道現場で起こっていることをストーリー仕立てでストレートに表現していました。
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