同じ景色を違うようにみて、
同じ景色を想う映画。
同じ景色をみることが、どれほど貴重な瞬間なのか、思い知らされる。ほんの一瞬の出来事が自分を強くしてくれたりするよな。朝焼け一つにしたって、何万通りのその人だけのとっておきのエピソードがあるんだよなぁと思うと、気が引き締まる。同じ景色をみているってものすごく贅沢なこと。
背中を押してくれたり、何かを教えてくれたり、今の自分にとって一歩を出す勇気をくれる誰かに出会えることはラッキーでしかないということ。そういう、映画。
障がいとは?というのもテーマの一つかと思うんだけど、肝心なのはそこじゃないように見えた。誰でも誰かの理解を得て、その中でみんなで暮らしている。誰が何をどう理解していたのかが浮き彫りになって、今がベストだけれどそれでもまだできることがあるのだと、みんなにとっての一歩になったのがよかった。