このレビューはネタバレを含みます
苦しくなるくらい泣いてしまった。
真白が油井と出会って恋をする。たったこれだけの単純な話なのに上手く進まない。真白が軽度の知的障害を持って生まれたというだけで。
家族が真白を普通の女の子じゃなくする。どうしたら普通の人になれるの?と泣く真白。普通の人なんて一体どこにいるのよ。その場にいた全員が、きっと普通なんかじゃない。
自分の気持ちを貫きたいだけの真白の気持ちも、愛する真白を全てのものから守りたいだけの家族の気持ちも間違っていないから辛い。話し合って和解が出来れば良かったのに。真白の両親も、そうなってしまうまでに大変な思いをして来たのかもしれないね。
景色もすごく綺麗で、行ってみたくなった。素敵な作品に出会えて嬉しい。