むねとしふうや

彷徨える河のむねとしふうやのレビュー・感想・評価

彷徨える河(2015年製作の映画)
4.5
若い時の先住民がオードリー春日に激似であることを除けば面白い。
自分と瓜二つの姿形をしているにもかかわらず、記憶を失った存在である「チュジャチャキ」や一神教とアミニズムの不気味な相互侵食など、ポスコロ的な記号に満ち満ちているが、あくまで「神秘的」な花を探す宝探しがこの作品の中核を占める。アマゾン川を渡りながら政治に触れ行く者たちは一体どこに流され、流れていくのか。急ごうにも決して早くは進めない者たちのプロアイレティックな物語である。