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ハドソン川の奇跡のメグのレビュー・感想・評価

ハドソン川の奇跡(2016年製作の映画)
4.3
面白いとか楽しいとかではなく、「いい」映画。観終わると、心が充実する映画です。
やはりクリントは「フェア」な人だし、フェアが好きなんだろうな。機長と彼らを助けるために動いた人達全てが良心だけど、実はNTSBの人達にも受け入れたり認めたりする良心があって。個人対組織の描写って組織をあからさまに悪く描きがちだけど、そういう敵対構図にはしないのがとてもフェアだし、クリントらしいなと思います。
起承転結の展開の仕方も見事すぎ。時系列通りではない場所に持ってきたことで、155人(one hundred fifty five)の数字が沁みて沁みて泣けました。
これで90分台って!
ちゃんと構成すれば90分ちょっとでもこんなに肉厚な脚本になるんですね。
しかもこのエピソードでどこに着地させるのかなと思ったら、なるほど、そういうことかと。
個人的には、今の会社は企画通すにしろ、評価されるにしろ、なんでも数字だし、分析ありきなので、やっぱりそれだけじゃだめだよなとしみじみ思いました。

トムハンクスの演技も説得力あってよかった!

うん、いい映画!
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