ハンポコナヨツナ

ハドソン川の奇跡のハンポコナヨツナのレビュー・感想・評価

ハドソン川の奇跡(2016年製作の映画)
4.5
クリント・イーストウッド監督作品。

主演にトム・ハンクス。
2009年に起きたハドソン河への着水事故を描いた映画で、このニュースは日本でも大きく取り上げられていましたね。
ただ、その後にこういった展開になっていた事は全く報道されていなかったので、この映画を見て大変驚かされました。

主演のトム・ハンクスは元々素晴らしい役者さんですが、今作ではイーストウッド監督と素晴らしい化学反応を起こし、主人公サリーの人柄や、予期せぬ事態で一躍英雄となってしまった彼の心の揺れ様を好演。
副操縦士を演じたアーロン・エッカートもその存在感を如何なく発揮していて大変良かったです。

映画はヒーローとなってしまった主人公サリーと、その行動が果たして正しかったのかと疑惑の目をむけるNTSCとの攻防が主軸となりますが、今作でもイーストウッド節が炸裂といった感じで淡々とした演出の中に“魂を揺さぶる何か”が仕込まれていて、さすがイーストウッドと言った印象でした。
映画の中盤あたりからラストまでの展開がとにかく素晴らしく、特に後半の展開で9・11後のニューヨークがこの航空事故を切っ掛けに一体感を増していく様子がとてもよかったです。
また、エンドロールでの演出も大変よかったですね。

これももっと早く観ておけばよかったなーと思いました。
オススメです。