ここんところ当たり映画ばかりでうれしい。そのうち、どれを見てもクソ映画、なんて反動が来るのが怖いけど。
それはそれとして、この映画のシナリオの天才的なこと!
冒頭の着水シーンで単純にドキドキさせて、後半は査問会でのやり取りでじっくりハラハラさせて、って誰が考えても普通はそうなるよね。
でも、この映画はやってくれた。
着水シーンをラストに持ってきやがった!
しかも自然に、しかも最高に盛り上がる場面で。
このアクロバティックな構成を、役者たちの抑えた演技と、監督の重厚な演出が引き立てる。
いやあ、しかしクリント・イーストウッド、すごいわ。
指揮者も80歳過ぎると、タクトを振らなくてもオーケストラが勝手に最高の演奏をしたりするけど、映画もそうなのかもしれない。
(170802レンタルBD)