※再鑑賞
個人的にもっともっと評価されても良いと思う作品。
邦題のお陰でもしかすると世間から誤った捉え方をされてしまっているんじゃないかと思う。
こうゆう邦題の付け方は本当に良くない。
描かれるのは機長であるサリーの複雑な心情と、回想とシミュレーションを織り交ぜて映し出されるハドソン川への不時着に至るまでのプロセスの緊迫感。
特に後者の描き方が素晴らしい。
劇中で2度、この不時着までのプロセスが描かれるが、この描き方の手際の良さがお見事。
それぞれ異なる感情で見ることになるこのシーン。意味の付け方を変えて見せる秀逸さ。
下手な人が取ったらただの世界仰天ニュースみたくなるに違いないこの描写。
流石イーストウッド。これが映画。
ラストは本当にスマート。
個人的にはエンドロールで映し出される映像は余計に思えてしまうが、素晴らしい映画であることに間違いはない。