ヘチマ

アノマリサのヘチマのレビュー・感想・評価

アノマリサ(2015年製作の映画)
4.1
まず映像美に関しては、どんな人でも見れば一発で体感できるのであえてその話は置いておきます。

内容についてですが、こりゃ難しい〜!話は終盤に向けて一直線に向かっているのだけど、常に疑問があちこちに飛び交い続ける感じ。でもその疑問を抱くことは全く不快ではなくて、逆にどんどんこの映画に興味をそそられる材料でしかない。この感覚は初めて覚えました。
最後は短いシーンのみで、今までの疑問への答えを一つにまとめ上げ示しているんだろうということは分かりました。ただその答えが一体なんなのか、これは一度見ただけで私には理解できませんでした。
色々皆さんの考察を読んで思うこととしてはこの答え、十人十色なんでしょうね。
そしてその答えの中身がなんなのかについては、観た人自身の知識はもちろんその人自身の人生経験、物事の捉え方に色濃く直結した答えがでてくるのではないでしょうか(これはどの映画に関しても言えることかもしれないけど、アノマリサに関しては特にそう思いますね)。

チャーリーカウフマン、凄いですね。脚本を作り上げたのは彼ですが、観客がこの映画の結末を色付ける。まるで観客もこの映画の制作に携われたかのような感覚を味わう。
いや〜ほんと不思議な感覚です
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