yaaa

RE:BORNのyaaaのレビュー・感想・評価

RE:BORN(2015年製作の映画)
4.0
わぉ!単純にアクションシーンがおもしろい。
この幼稚な感想文に時代性をとりいれるなら
「坂口さん、半端ないって!!!!」
お話は「心に闇を持つ主人公と謎の少女、二人を追う武装集団」と試合放棄したみたいな内容だが「ゼロレンジコンバット」をシンプルに魅せる為のお膳立てと思えば苦にならない。
ゼロレンジコンバットなるほぼ相手に近づきすぎて攻撃する格闘技が新鮮でおもしろい。ダンスとかキレのよいパフォーマンスを観ているようで全く飽きない。

前半は街の中でゼロレンジコンバット編で、いしだ壱成や篠田麻里子の客演でトリッキーな技を披露してこれまた楽しい。
後半は敵のアジト殴り込み編で一人対複数、刃物や機関銃との戦いなどストイックにバリエーション豊かに戦いを延々続けてこれまた楽しい。アクション映画の裏方参戦でド迫力にせまる。
きちんとザコキャラ、中ボス、大ボス戦の親切設計。ゼロレンジコンバット創設者との対決まであるなんて。満腹。
ラスボスは声優の大御所・大塚明夫さんなのだがその声のおかげで殴り合いだけの映画が、小難しい哲学的な押井映画を観ているような雰囲気が。というか「メタルギア」実写版。
普通ならのこの配役、安い邦画に陥りそうなものなんだが立派に対決まで映画的。

ど突き合いだけが楽しい映画に思えるが、主人公の慕う斎藤工さん(本来はこのジャンルの住人、楽しそうに演ってる)と坂口さんとの体育会系先輩後輩芝居はなぜかツボ。坂口さんを助けるアクション又吉もよい味。

子供の頃ジャッキー・チェンの映画をテレビで初めて観た時の「なに!?これ!!」の興奮を思い出す。
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