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鎧武外伝 仮面ライダー斬月/仮面ライダーバロンのほのネタバレレビュー・内容・結末

3.8

このレビューはネタバレを含みます

(鎧武があんま好きじゃない人の感想なので好きな人は注意)


一時期、生理的にムリなときがあったけど何年も経ったし外伝視聴。タカトラ編は置いといてカイト編は普通に面白くて「えっ…鎧武どうしたの?!」と思ってついに和解かとEDの脚本家毛利さんで爆笑。別の人じゃねーか!(正確に言うとコラボは担当してた)

・タカトラ編
くれしま家の父親がガチクズな事と生体実験してたことが明かされる。
タカトラとメイドのほのかな恋物語だと思ったら、くれしま家の業の話だった。
脚本家は鋼屋さんで、途中メイドの家にタカトラが行くけどコレがゲームならタカトラのモノローグで一時的に弱くなって誰かに寄り添いたくなった~~~とか挟まれるんだろうなと。じゃなきゃ独り身の女性の家に招かれて行くってことはそういうことだろうし、そういう雰囲気になったけどやんわり断ったのはタカトラのなかで色々葛藤したんだろうけど、ダラダラ深読みしねーとわかんないし映像や台詞でサラッと出さないのが脚本家がゲーム中心だからの弱点だよな。
あと、せんごくもこのくれしまけの選抜メンバーだったのね。
タカトラは情に厚いところを冷酷な皮で隠してる、って設定なんだろね。
その正しさが誰かを傷つける(うろおぼえ)とか、ラストのミッチの答えとタカトラの答えが相反してんのは本編の展開を示唆してる。
コレ見るとくれしま兄弟のキャラはわりと嫌いじゃない、すれ違ってるのが一種の美しさがある。ただ負のスパイラルはこの兄弟だけにしてほしかった。あと極端すぎねえかこの兄弟の性質。

・カイト編
カイトと、カイトにそっくりの異国の御曹司が服を入れ換えてドタバタギャグからのシリアス。
前半はカイトの俳優さんのPV状態で、シャルモンで菓子作るやつとかまんま。
キャッキャしながらダンスしたり舞と菓子食ったり楽しそうでなによりです。
そして後半で、御曹司が成長するし普通に良い話。
コメディぽい序盤と、日本人なのに外国人の名前(why?)で漫画ぽい感じだと細かいことは気になんなくなった。
コメディだからってのもあるけど、物語にキャラがついていってる状態の本編よりキャラが生き生きしてる。鎧武のキャラと世界観はホント良い意味でオタクぽくて魅力的だったのに、脚本がアレだったから悪い意味でオタクぽくなっちゃったんなだなと思った。
負のスパイラルしなくていいから、普通にみんなダンスとかそんなオチでよかったよ…なんでサガラにキレないで高跳びしたんだ。
特撮の脚本家が担当するだけで難点がだいぶ改善された気がする。強者脳のカイトがなんで+世界を滅ぼす+に至ったかっていう、本編では突飛に感じたとこもこの外伝で片鱗かいてたしさ…。ラストの父親への供養の花束をキッチリ用意したけどバサッと供養すんの止めたとかとか、御曹司を助けたのは自分と同じ顔の男が弱者になってるとこがイヤだったからとか、ホントは優しいキャラじゃなく強者脳のキャラを崩さなかったし。

そんなわけでこの外伝は割りと好き。
ただ、地味だった。小規模な話だし、時間軸が本編の合間だからあまりキャラの内面を変化させられないから、そこは仕方ないね。
ほ