良い意味でほとんど捻りのない真っ直ぐ素敵な作品。
辛いことも笑いに変換する、家族が大好きな織田裕二、奥さんを含む彼の周りにいる人、素敵で優しい登場人物ばかりで、心が浄化される気がする。
不器用な主人公が家族に探りを入れ始める冒頭から、この家族がとても仲良しで愛し合っているのが分かる。
だからこそ観てて辛いシーン微笑ましいシーン泣けるシーン全てがダイレクトに感じ取れる。
その序盤があるからこそ、もう後半は泣きっぱなしだった。個人的にこの手の泣ける映画というのには弱いのだけど、作中半分以上を泣いて過ごすことは珍しい。
自分は妻どころか彼女もいない学生なので、まだまだ実感は湧かないし、結婚が美化されすぎてるのではという点も分からない。
そんな私でも作中では息子か原田泰造の立場になることができ、大切な父への想いや、結婚に憧れてくる感覚を一緒に味わうこともできた。
ひたすらに素敵な作品だったが、自分が夫という立場になったとき改めて観てみたいとも感じた。
ラストのオチも含め、あんな素敵な奥さんが欲しいものです。
あえて指摘をするならば、あまり「企画」感はなかったことだろうか。
