当事者だけにしかできない語り。力あるものが弱いものを虐げ、蔑む構図が見えてくる。自分さえよければいいのか?その問いかけをずっとされているように感じた。
話をする樽川さんは理路整然としている。時々挟まれるお母さんの、樽川さんよりもさらにシンプルな言葉にグッときた。「何があっても死んじゃいかん、何があっても生きなきゃ」。
ナレーションもテロップもなくて、須賀川の方だということをジャケットを見て知りました。震災直後、須賀川の主婦で最終的に山梨に移住した方をフォローしていたので、あの人はどうしているのだろうか、時々思い出す。