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なぜ君は絶望と闘えたのかのnenaiのレビュー・感想・評価

なぜ君は絶望と闘えたのか(2010年製作の映画)
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重…暗…地味ドラマ……。眞島秀和がすごい。社会人たれという上司のことばと、最後の意見陳述と、判決後の被告人のつたない言葉がリンクする。語り手の江口洋介が中立的な見方を保とうとしていたり、観ながら感情が入れ込みそうになるときにほかの役が別の見方を発したりして、可能な限り淡々とすすみ、問いがある、解はたぶんまだないけど、それでいい。

2024/1/9 備忘追記:
オープンカフェのシーンの町田と北川、すっと沈黙が入ってふたりが呼応するようにカップを持ち上げて飲んで、町田が話し出すシーンの絶妙な沈黙の(というか時間の?)満ちかたが印象に残る。
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