KAJI7

リップヴァンウィンクルの花嫁のKAJI7のレビュー・感想・評価

3.9
どっかで見たことあると思ったらCoccoでした…😌

黒木華は本当に冴えない役が上手いですね。それだからこそ彼女の叫びは印象的で、脳裏に焼付けられます。笠智衆みたいな下手うまい感じが妙に癖になる…。

そして岩井俊二独特の文学性が、この作品のメルヘンチックなリアリズムととても相性が良くて納得感がありました。☺️
有無を言わせない繊細な力業には舌鼓を打つ他ないでしょう。綾野剛の信用ならない雰囲気も良い味出してます。

"Rip Van Winkle"とは、眠りから目覚めない寓話の主人公の名前です。
この作品において眠りから醒めなかったキャラクターは沢山いましたが、彼らがその深い眠りの中で見た夢は、覚めなくたっていいほど美しいものだったように思えます。
たとえ騙されていたって、本当ではなくったって、幸せになる方法があってもいいじゃないですか。
僕はこの作品を観ていてそう感じました。

とりあえず今から全裸になって焼酎を飲みます。🍶
KAJI7

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