daisuK

リップヴァンウィンクルの花嫁のdaisuKのレビュー・感想・評価

3.5
実写(フィクション)なのに、絵本(ファンタジー)っぽい。
“そこらへんにいそうでいない”女優の黒木華さんを中心に、登場人物、世界観、物語展開、あらゆる点において、“ありそうでない”が漂ってる。

面白いことに、“ありそうでない”を見続けていると、“ないと思っていたことが実はあるのかも”という視点が芽生えてくる。

特に偽装の家族を装うシーンは好きだ。
赤の他人同士が家族のように振る舞うって“ありえない”のだけど、その後のシーンまでいくと、本当の家族でなくても人と人が家族のように繋がることって“ある”のかもと思っちゃう。

『映画は、本当のことを言う嘘だ。』というコピーを思い出した。
嘘の中にこそ、大事なことって隠れてる。
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