かわぐ

リップヴァンウィンクルの花嫁のかわぐのレビュー・感想・評価

3.7
なんとも不思議で掴み所のないお話。物静かで自信なさげな女の子が巻き込まれ、突っ込んでいく奇妙奇天烈な運命。流石にランバラルの友達がおかしい事に気づくだろう!とツッコミを入れたくなるのだけれどもそんなことはつゆ知らずすぐ騙されてしまうちょっと抜けた女の子を見るのが辛い前半戦。彼女も本当に望んだ結婚ではなかったのだろうけどこんな壊され方をしてしまうと流石に可愛そう。でもアホすぎてイライラもする。物静かな雰囲気だけど自分も人並みの幸せを手に入れたいという願望は持っている女の子。それはインターネットが解決してくれる。そしてネットで本音を書いちゃう自己顕示欲。凄く居そう!なんならすぐ近くに居そう!黒木華の演技の幅に驚かされた。前に黒木華を見た時は生徒が憧れるカッコいい先生役だった。先生一つとってもこうも違うんだなー。そして何と言っても綾野剛演じる安室行枡(ゆきます)の存在感がふわふわとしてて不気味。ランバラルの友達、なんだったんだ。単純にお金?いつから狙ってた?全てが嘘臭く、一方で純粋さも感じる。急に泣き出したのも演技か本当なのか。この奇妙な雰囲気には引き込まれた。鬱展開に耐性があれば一見の価値あり
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