この作品を観終わった後は、永い夢を見て目覚めたような気持ちになる。
皆川 七海という女性の人生を追う形で物語が進むのは不思議の国のアリスみたいだった。
SNSで出会った人と結婚するような”現実”に、安室 行舛との出会いでレンタル家族や別れさせ屋等の”虚構”が混じり、里中 真白との出会いでおとぎ話のような”夢”の世界を旅して、最後にはまた現実に戻ってきます。
三人の演技がとにかく良かったな。
七海の気弱でオドオドしている感じが本当にリアルで少しイラっとするし、安室はどこからが嘘でどこからが素なのか分からない感じが最後まで胡散臭くて、真白はゆらゆら浮世離れしている感じが脆くてとても魅力的。
お得意の光や映像の美しさはさることながら、皮肉が効いているお話も好みだったな〜
お葬式で偽家族がまた集合するのに少し笑った。
036/2018