あいの

リップヴァンウィンクルの花嫁のあいののレビュー・感想・評価

3.5
私は自分の心にしっくりくる選択をしたいといつも思っているし選んだものには心をできる限り開いて慕っていたい、大好きなものを信じて敬ってその側で生きていたいといつも思っている。逆にしっくりこないものはついついがっちり遮断してしまう。
だからこの作品の黒木華が、めちゃくちゃ信用できなさそうな人に付いていったり信頼した方がいい人に自分を打ち明けなかったりする様子がなかなかの衝撃だった。もちろん私だってそういう部分がないとは言えないけど…。一番印象的だったのが、誰に仕えてるのかわからずにメイドをしているところ。
ふらふらと流されてゆく彼女だけど、それでも次第にたくましく生きる様子が描かれている。弱いのか強いのかわからない。ましろさんとのシーンがとてもよい。タイトルもよい。ましろさんと出会えてよかったね。出会える奇跡というのはいつでも面白いと思う。

なんとなくの予感でずっと避けてた監督さんだったけど、結構よかった。踏み出す一歩も大事ね
あいの

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