shuuuhei

リップヴァンウィンクルの花嫁のshuuuheiのレビュー・感想・評価

4.0
連続で黒木華!!
結構好きだからいいんです!笑

これは見ている途中からレビューが書くのが楽しみになる作品。笑

明るくないのに、節目節目で落とし穴があって決してハッピーではないはずなのに、悲しくなって、虚しくなるはずなのに、ついつい見てしまう。
それは何故なのか。
見ていて、これをどう表現していいのかかなり悩みました。

答えは一つではないけど、たぶんこれが答えのうちの一つです。
誰もが胸の内に秘めている、心の汚れみたいなものが現れている作品かなと思います。
自分がその世界に飛び込みたいわけではない。だけど、どうなのかな?と怖いもの見たさの部分もある。
誰もが表さなくても、秘めていることだから、共感を得られる。
頭の中でどんなに悪いことを想像してもそれを出力しなければ悪ではない。
その一線を越えるか越えないかが法を犯すか犯さないかの境界線。

どんなに汚いことを考えてもいいけど、自分は大事にしてほしい。
まだ大人になりきれていない子どもたちでさえ自分を大事にできないことがある。
1人の人間として絶対に価値はあります。
それに大きい小さいはありません。
誰にも決めることはできません。

自分を大切にできない人に、他人は大切に絶対できないですから。

個人的にこの手の作品を見ると、心を締め付けられるほど悲しくなります。
そんなに絶望に向かって突き進まないでくれってなります。
あんまりいい感覚ではないのかもしれないけど、忘れてはいけない感覚かなとも思います。

自然なカメラワーク、謎の職業たち(別れさせ屋、死の見届け人)、全てがこの映画にマッチして全体の雰囲気を作ってます。
こういう映画を作る人の頭の中を見てみたい!笑
shuuuhei

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