ネムコ

リップヴァンウィンクルの花嫁のネムコのレビュー・感想・評価

2.5
クラッシック音楽が何故か悲しくてどこか不気味に聴こえた。何を信じて観たらいいのかわからず、終始胸がざわついてた。

無償の愛や優しさの受け皿には限界があって、貰い過ぎると苦しくて壊れてしまう。だからいっそお金で買い取った方が楽だし、そのためにお金がある。そんなこの世界は本当は優しいのだいう真白の言葉は印象に残ったし、それを聞いた七海が真白の実家で綾野剛の出す札束を見つめるところとリンクして思い出された。

好き嫌いが分かれる作品だと思う。個人的には人の裏切りとか本音とか、そういうものを題材にした作品はあまり好きではない。そんなものは現実世界で、毎日嫌でも触れているわけだから映画の中くらい忘れたいと願ってしまう。私にとって映画を見る時間は、現実世界からの逃避なのかも。
でも何故か。本当に不思議なんだけど、ふと思い出すのは案外こういう作品なんだなあ。
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