架空のかいじゅう

凱里ブルースの架空のかいじゅうのレビュー・感想・評価

凱里ブルース(2015年製作の映画)
5.0
俺は年に2、3本くらいしか映画を見ないのだが、何となくいつものように町を歩いてたら映画館が視界の隅に入り、奇跡的に予定も空いてたからフラッと立ち寄って、その時間にやってたのがコレだけだったので、タイトルも聞いたことない地味な海外作品らしかったが、まあ見てみるか~ってな感じで...半分くらい寝落ちしかけたけど、そこそこ雰囲気とかよかったんじゃねーかな。

...みたいな出会い方をしたかった。
そして一年くらい大事に「あのとき見た映画は何だったんだろう」と余韻に浸っていたいと感じる特別な時間と空間が広がっていました。でも、フーボーやワンシャオシュアイなど最近の中国映画のエネルギーに触れられていた劇場鑑賞習慣があったからこそ、先行して上映されたビーガン監督二作目「ロングデイズジャーニー」が2D上映のみと知り、気乗りしないうちに鑑賞タイミングを逃してしまった悔しさなどもあったからこそ、北海道ではミニシアターで一夜限り上映なので映画館着いたタイミングで整理券配り終えてないか不安でちょっと早めに家を出たにも関わらず、ソーシャルディスタンス保ちつつコロナ以降初の満席パイプ椅子まで設置されだした注目度をピリピリと感じながらでも眠くなるほどの前半を本作に膨らませた期待値で辛うじて乗り越えないと、この余韻には出会えなかったであろうとも感じるのです。