とーるさんし

ジュラシック・ワールド 炎の王国のとーるさんしのレビュー・感想・評価

3.7
一部アクションが見辛いなど欠点はあるものの、モンスター映画ではこういう金のかかった豪華な画が観たかった、という欲求を次々と満たしてくれる素晴らしさ。影の演出が結実する、噴煙に呑み込まれる埠頭のブラキオサウルスに泣く(ここの編集でブライス・ダラス・ハワードは切り返されると「既に」涙を流している。これが重要)。

火山の大噴火をバックにTレックスが咆哮し、爆風が通り過ぎるショット。或いは、屋敷の頂上で満月の光を浴び、雨に濡れて佇むインドラプターのゴシックさ。身も蓋も無い画だが、実にゴージャス。溶岩や水没のサスペンス(ここの長回しは良かった)など恐竜に関係ない見せ場まで盛り込むのはどうかと思うが、満足。
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