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ジュラシック・ワールド 炎の王国のhi1oakiのレビュー・感想・評価

4.3
『トランスフォーマー』と『ジュラシック・パーク』シリーズは評価が甘くなっちゃうんだよなー。変形ロボや恐竜というまさに少年時代の夢(であり現実には見れないもの)が実写で動き回る様を観せてくれるんだからもうそれだけで楽しい。
その甘さを差し引いても今作は面白い。恐竜映画であり火山映画でもあり、ある意味ディストピア映画でもある。島を出た船のハッチが閉まるシーンは、1つの時代に幕を引くかのような名シーンでしょ。
“ワールド”になって二作目ということで、“パーク”の二作目である『ロスト・ワールド』へのリンクや目配せが多々あるんだけど、着地点は全然違ってフレッシュ。2021年に公開予定の次作には相当期待してしまう。っつうか早く観たいわー。
CGとアニマトロニクスの使い分けも秀逸。恐竜もちゃんと演技してる。あざといとわかっていながら“ブルーかわいい!”と思わされてしまう。
伏線として建物の構造を把握させてからのチェイスシーンとかも巧い。ただ恐竜が暴れ回って人間が闇雲に逃げ回るだけじゃない。今作のシチュエーションを最大限に活かしてる。クライマックスの多少のご都合主義はご愛嬌って感じかな。
クリス・プラットは軽口叩くのも勿論イイんだけど、黙った演技が絶妙に巧い人だと思うので、息を潜めることの多いこういう作品はハマる。今作では海中のシーンが凄くイイ!
トビー・ジョーンズがとてもトビー・ジョーンズらしい役を演じているのもいいんだよな。
そしてやっぱり“アイツ”はいつでもみんなのヒーローなんだよな。カッコ良すぎだった。
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