スキピオ

ジュラシック・ワールド 炎の王国のスキピオのレビュー・感想・評価

4.0
<ルーティンから一歩踏み出した勇気と、戸惑い>

特定ジャンルでよくある、〇〇を舞台に「恐竜」を置くっていうギャップのある着想は新鮮だし、改めて科学や遺伝工学の行き過ぎに警鐘を鳴らすメッセージは良かったし、シリーズのルーティンからよく一歩を踏み出し「ゲート」を開いたとも思う。けど人気シリーズを商業的理由から「続けていく」とこのように当初とは違う、遠くに行ってしまうよなぁとも。(このシリーズ的に突き抜けていった結果、ある動物主役の人気映画シリーズに被ってしまっているのも気になる。)

個人的にはアバンタイトルでのパク!!の絶望感がよかったです。

クリス・プラット演じるオーウェンとラプトル・ブルーのドラマ、インドラプトルの人間に次ぐ高い知能を持つとされる恐竜だからこその描写が弱かった気がするなぁ。やり過ぎたら逆効果なのはわかるけど。

問題はこの広げた風呂敷を次作でどう締めるかですね。