てて

ジュラシック・ワールド 炎の王国のててのレビュー・感想・評価

4.2
科学を盾に、彼らの世界へ踏み込み過ぎたら、我々人間はどうなる?
さて、ジュラシックワールドへようこそ。

あーーーッッ!!!!!!一生ジュラシックシリーズ大好き〜〜!!!
人間の身勝手さに振り回されるのはいつだって恐竜なのよ。
来るぞ……来るぞ……いやそっちか〜〜〜〜い!!!!!!!!!!!!
のパターンに飽きることなく楽しめた。
ホラー映画観てるかと思った。
ブルーは賢くて良い子だね。

マルコム博士はいつだってこの作品のメッセージを繋いでくれる。その立ち位置は変わることなく最後の皮肉が効いてた。
科学を過信しすぎると人間の手には追えなくなってしまう。
次回も登場したりするんだろうか?

以下ネタバレ↓
ジュラシックパークは、どうあがいてもヒトと恐竜は共に在ることは不可能であり、だからこそ科学を盾に踏み込んではいけないというメッセージが強い作品だった。
ジュラシックワールドは、そこにオーウェンとブルーの絆を入れることで、ジュラシックパークには無かったイレギュラーな要素が含まれている。しかし、この絆こそが「ヒトと恐竜は共存出来ない」というメッセージを強調しているのだろうと本作を観て改めて感じた。
ワールド1では、全ての闘いを終えてこちらを見やるブルーにそっと「君は君の世界で生きなさい」と視線を送ったオーウェンで、2人(1人と一匹)の物語は終わりを見せた。
一方、本作では「安全のために共に在ろう」と共存を望んだのはオーウェンだった。しかし、はっと気がついたように後ろの檻を視界に入れる。「ヒト」にとっての「安全」は、「恐竜」にとっては「抑圧」なのだ。
お互いを信頼し、愛していても、種族が異なれば、生きる環境は相容れないものとなる。ジュラシックワールドは、種族の異なるものとの共存の難しさを、「絆」をアイテムに上手に描いた作品であると感じた。
それを自ら理解しているかのように、ひと鳴きして森へと消えるブルー。
ブルーは賢い子。オーウェンの無事を見届けて、オーウェンが与えてくれた知恵を武器に、彼女はきっと生き抜いてくれるだろう。
てて

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