いの

ジュラシック・ワールド 炎の王国のいののネタバレレビュー・内容・結末

4.5

このレビューはネタバレを含みます

初見の感想:ウー博士なかなか死なないな。
彼は皆勤賞ですね

前作とは違って、映像をシンプルに楽しむのではなく、テーマとメッセージが強め。三部作だから、2作目は重たいのは仕方ない。

オーウェンがめちゃくちゃママだった。ブルーとメイジーに対して。ママ オブザワールドだった。どなたかがおっしゃってたが、ラプトル四姉妹の成長VTRを100時間流すべき。


ここから真面目に感想
印象的だったシーン
・島に取り残される恐竜
・メイジーが恐竜を逃す
・ブルーがオーウェンから別れる

・島に取り残される恐竜
本作のテーマ、人間の責任に大きく関わるところ。簡単に言うと人の身勝手さ。


・メイジーが恐竜を逃す
次回のストーリーフック。きっと野生化した恐竜が本格的に人類の存亡を脅かすようになる。
…というかメイジー伝説の幼兵すぎる。SIREN:NTのベラとか、無印のしほうでんしゅんかい殿かと思ったわ。


・ブルーがオーウェンと別れる
恐竜らしくなくて良かったなあと思った。
本作は訳あって二回観たんですが、ブルーが檻を見るシーンで檻を先に見るのはオーウェンだったと思ったんだけどどうだろう。画面上の構図はブルー越しにオーウェンが映る→オーウェンが右(向かって左)にある檻の方を見る→2人が向かい合って奥に檻の構図に変わる→ブルーが檻を見る、という撮り方だったと思う。
オーウェンの目線的にオーウェンの方が先に檻を見たと思う。…ということを踏まえてその時のオーウェン&ブルーの心理を考察。
オーウェンはメイジーが恐竜たちを逃したのを見ていて、自分たち人間が恐竜たちに対して支配できない(できる権利がない)と本当に理解してしまったし、感情的にも支配したくないと思った。
だから安全な場所に行くためにブルーを檻に入れることを躊躇った。
そんなオーウェンの心理と目線に気付いて、ブルーも檻を見る。
ブルーはデルタたちと違ってシンパシーを感じる力がある。
だからブルーはオーウェンが躊躇っていて自分に命令できる精神力がないことに気づき、今後の人生(いや、恐竜生?)を自分で決めた。
つまり、ブルーは自分の意思だけで(勝手に)親離れして行ったんじゃなくて、オーウェンの心の迷いを感じ取ったから自分で道を選んだんだなあと思った。ブルーが自立を選んだ理由はオーウェンを苦しませたくないという理由もあったんじゃないかな、というお話です。
オーウェンを心配させないためにも、ブルーは自己責任でその後の生を歩んで行くという決意を見せたかったんじゃないかな…考え過ぎかな…。
あと、普通に人間と恐竜たちが根本的に歩む道・歩み方が異なってることの象徴だよな、と思った。



きっと三作目は人間が自分たちの生存のために恐竜を駆逐する流れだろう…
地球上の種の存続(多様性)と種としての人の弱さがテーマになるのかな…
個人的な願いとして、ブルーには二度と映画に出てきてほしくない。彼女が苦しむのは二度と観たくないから。
いの

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