かふぇらて

ミュージアムのかふぇらてのレビュー・感想・評価

ミュージアム(2016年製作の映画)
4.5
"あなたは、最悪のラストを期待する / 君は…ぼくと同じ表現者だ"

犯人がカエルの被り物をして次々と凶悪な事件を起こしていく
もう梅雨も明けたし、こんな人を殺すようなカエルが街中に出没することも…きっと…ないよね…?

内容は面白くてかなり好きだけど、グロめのシーンがかなり多いし、全体的に暗めの映像と暗いストーリーなので、そういうのが苦手な人は見れないかもしれない

ハンバーガーに意味を持たせてきたりとかターゲットの会話から恐怖を倍増させてくるタイプは初めて見たからハンバーガーに意味を持たせられる作品を作れるスタッフびっくりするくらい好きになった

ドッグフードの刑(犬を捨てた)
母の痛みを知りましょうの刑(母の脛かじり)
均等の愛の刑(不倫)
ずっと美しくの刑(美容整形の繰り返し)
針千本飲ますの刑(占い師)
お仕事見学の刑(ターゲットよりも刑事が気になった)

沢村刑事の推理はかなり優秀だけど、格闘と解決までの力の行使はちょっと残念
だけど、人質になる人が理由ではあるから力の行使の方は目をつむれる

将太のラストで首をかき続けるシーンにはゾッとした
鑑識が両親の写真を撮る光がトラウマになって心因性の光線過敏症になった犯人のように、事件の後マスコミに追われるようになってからマスコミの撮る写真のライトがトラウマになって同じように光線過敏症になってるってことかなって思うけど、この終わり方考えられるの天才だと思った
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あなた…刑事としては優秀かもしれないけど…父親としては最低よ…

…まさか…ドア裏ってことはないよね?
ーあるよ

判決の結果…君は有罪!罪人は刑を受け罪を償わなければならない 君に相応しい刑を用意したよ

捜査ってのはパズルみたいなもんだ ひとつひとつを繋げていけば自ずと事件の輪郭が浮かび上がってくる

あれ見た後でもハンバーガーくらいぺろっといけるように何ねぇと

殺人鬼じゃない!!ぼくは表現者だ 人を楽しませるアーティストだ!

どうやって殺した?生きたまま腐らせることもなく…
君は2人の心を殺した 長い時間をかけてゆっくりと 朝食を食べながら歯を磨きながらクソをしながらあくびをしながらじっくり殺していった 見事なもんだ…
今更奥さんと子供と会って何を取り戻そうとしている?君は…ぼくと同じ表現者だ

おれは警察官の道を選んだ この仕事をすれば親父と会話できる…そんな気がして

命乞いをした 息子だけは助けてくださいって だから…先に子どもを窒息させた
かふぇらて

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